2022/06/17

セコニック オートルミ L-158&オートメーター L-188

今日の品は…… 
セコニック
オートルミ L-158(左)
オートメーター L-188(右)
測光素子の違い
 「セコニック オートルミ L-158」「セコニック オートメーター L-188」は共に1978年に発売された反射光式露出計である。測光素子として「L-158」はセレン光電池「L-188」はCdSセルを使用している。また「L-188」は電源に、G13型 1.5V酸化銀電池(SR44)1個が必要である。 
 測定範囲(ISO100)受光角度は「L-158」はEV 7-17、受光角度 65度、「L-188」はEV 3-18、受光角度 60度である。受光角度は、準広角35 ㎜レンズに相当する。本体の大きさはほぼ同じであるが、厚みはセレン光電池を使用している「L-158」のほうが厚くなっている。
「L-158」はシンプルな構造
 使い方はどちらもほぼ同じで極めて簡単である。使用するフィルム感度を設定し、被写体側に受光部を向ける(L-188は本体横のスイッチを押す)。そのままダイヤルリング操作して振れた針に緑のガイドマーク先端の中心を合わせる。すると、EV値とシャッター速度と絞りの組み合わせがダイヤル上に示される。ガイドマーク先端は円形になっており、中心が適正値、円の端に合わせると±0.5補正値となる。「L-158」は電池不要で被写体に向けていればいいが、低光度域に弱い。「L-188」は高感度である一方、測定中はボタンを押し続けなければならない。また露出値は電池の電圧低下の影響を受けるため、測光前に背面のバッテリーチェックボタンを押し、メーター部の緑のドット位置の針が来るか、必ず確認する必要がある。
測光ボタンが左にあるL-188」
メーターの緑点はバッテリーチェック用
 「L-158」は高校時代にカメラ屋で購入し、一時期二眼レフを使っていた時に使用していた。数百円とはいえ電池がいらないのは高校生には重要であったし、野外でしか使わなかったので低光度に弱いという点も問題にならなかった。
 「L-188」はジャンクとして売られていたもので、購入時はバッテリーチェックボタンが液漏れによる錆で固着していた。分解清掃でチェックボタンが復活し、通電も問題なく動作した。ただし、このころの露出計は受光素子の劣化による誤差がある恐れがある。最終的には正常な露出計を持つフィルムカメラでどのくらいの誤差があるか知っておいたほうがいいだろう。








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