2021/07/27

RICOH Caplio G4

今日のジャンク品は……
RICOH Caplio G4 シルバー
液晶は小さめ、光学ファインダー
はレンズ軸上にある
 2000年に発売された「リコー キャプリオ G4」。有効画素数324万画素、レンズはRICOH ZOOMレンズ、35 mm換算で  35 ~ 105 mm相当の3倍ズーム、F値は2.6 ~4.7。最大3.4倍のデジタルズームを搭載する。電源は単3形電池(AA)2本、または専用充電池 DB-43を使用する。記録媒体は内蔵メモリー(8 MB)の他、512MBまでのカードに対応する。専用バッテリー「DB-43」は 「FUJIFILM NP-120」「PENTAX D-LI7」などと互換性がある。単三電池は前後にずらして入れる変わったスタイル。
1段目でSDカード
2段目でバッテリにアクセス
SDカードスロットは電池室のヒンジ側にあり、電池室まで開けなくてもカードの出し入れが可能。「DMC-LC20」の電池室・SDカードスロットに通じるものがある。光学ファインダーは光軸に沿ってある。本体はプラスチック製で剛性に不安を感じる。本機を最新ファームウェアにしようしたが、RICOH IMAGING のHPからダウンロードできず、サポートにお願いしたところ、丁寧な回答ととも対応していただくことができた。感謝しかない。

2021/07/20

Panasonic SDR-S100

今日のジャンク品は…… 
Panasonic SDR-S100
本体は意外に大きくて持ちにくく、
録画・ZOOM操作もしにくい
 2005年に発売された「Panasonic SDR-S100」。最大有効画素数は動画64万×3(4:3)/54万×3(16:9)、静止画71万×3(4:3)/54万×3(16:9)、レンズはLEICA DICOMAR レンズ、35 mm換算で 動画:45.6~456mm(4:3)/46.7~467mm(16:9) 静止画:43.4~434mm(4:3)/47.0~470mm(16:9)に相当する10倍ズーム、F値は1.8~2.8。デジタルズームは25/100倍の2段階。電源は専用充電池 VW-VBE10を1本使用する。記録媒体は2GBのSDカードに対応する(静止画モード時、動画モード時は256MB~2GB)。動画はMPEG2 (VBR,SD-Video)形式、記録画素数は
高画質3CCDを強調するロゴ
MEGA O.I.Sは静止画のみ有効

704*480、30fpsのSD画質で、2GB SDカードに標準画質で約50分前後の録画ができる。バッテリー性能は連続80分撮影可能、付属していたバッテリーは保存状態が良好で、公称値通りだったが、交換用は代替品もないのが現状である。3CCD、光学式手振れ補正の採用など、ビデオカメラの機能に不満はない。一方で本体が片手で持つには太いため撮影時のホールディングが悪く、ズーム操作など背面ボタンへのアクセスが厳しい。落下のリスクが高いのでストラップは必須である。また広角側がかなり弱いのでワイドコンバージョンレンズが欲しいところだ。レンズのシャッターカバーはフードを兼ねている。時期的にSDHCカードに対応していないのが残念である。
背面にはズームレバー、録画ボタン、
十字キーなどが並ぶ。
 撮影した動画はSDカード内「SD_VIDEO」フォルダの「PRG00*(*=1,2...)」フォルダにMOV***.MODファイルとして保存される。このファイル自身はmpg動画なのでPCの動画プレイヤーでそのまま再生できる。しかし4:3で撮影した動画は問題ないが、16:9で撮影した動画を専用ソフト以外で再生するとアスペクト比4:3の動画(すなわち縦長の動画)として再生される。付属の専用ソフトはないので、16:9で撮影した動画はアスペクト比のみ修正して無劣化の.mpgファイルとして変換・保存してくれるフリーウエア「SDCopy by Sektionschef」で変換している。本家サイトからは失われているがネット上にはまだ存在している。頑張って探し出してほしい。

2021/07/13

GREEN HOUSE GAUDI GHV-DV25HDA


今日のジャンク品は…… 
GREEN HOUSE GAUDI GHV-DV25HDAK(ブラック)
モニターを開くと電源が入る仕様
ライトスイッチはちょっと遠い
 2011年に発売された「グリーンハウスGAUDI GHV-DV25HDA」。有効画素数500万画素、レンズは単焦点固定レンズ、35 mm換算で39mm(写真モード時)に相当する。F値は3.2。最大10倍(デジタルズーム5倍、アドバンストズーム2倍)のデジタルズームを搭載するデジタルビデオカメラ。撮影距離は標準、マクロの2焦点切り替え式、マクロ時の最短撮影距離は 20cm、標準時は1.5m~。動画フォーマットはH.264(AVI)形式で最大解像度1280×720(HD), 音声はモノラル。電源は単4形電池を4本使用する。記録媒体は内蔵メモリー(128MB、システム領域含)の他、32GB
後部の操作性はよい
DC-INの表記があるのだが
までのSDカードに対応する。
 「GHV-DV25HDA」は「fuze DCV585」と同じ固定焦点式廉価SDカードデジタルビデオである。全体的な造りは「fuze DCV585」よりしっかり作られている。一般的なハンディビデオカメラと同じ形状で、外観上は廉価グレードには見えない。動画撮影中に写真を撮ることができる(5枚まで)。モニターを開くと電源が入る仕様で、SDカード挿入時は一旦電源を切る必要がある。手振れ軽減機能(スタビライザー)を搭載するが、効果は疑問である。電池室はホールディンググリップ側にあり、電池室を持つようにカメラを構えるため重量バランスがよい。レンズ下部のLEDライトは拡散性が少し弱い。仕様上の有効範囲は1m以下でマクロモードで使うことが前提かもしれない。ただ標準モードでも2mぐらいまでなら暗いながらも撮影は可能である。後面の十字キーは設定、再生時の使用が主で、撮影中は上下キーを露出補正に使う程度である。
ジャンク扱いの理由
 余談だが、購入時の商品状態について「画面すぐ消えます 初期化はできました」とあり、「作動不具合あり」「未チェック品」にチェックが入れられていた。しかし購入後に確認したところ、そのような不具合はなかった。実は本体のコネクタカバーの「DC-IN」表記が間違っていて、本来は「AV OUT」が正しい。さらにUSB接続、HDMI接続ではモニターに出力しない。説明書にも外部電源入力対応の表記はない。時々こんなことがあるのがジャンク品。だからやめられない。





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2021/07/06

デジカメのレンズを35 mm換算するには

今日のテーマは

「デジカメのレンズを35 mm換算する方法について」
どのように換算しているかあまり記載がないのでまとめてみた。

 ・レンズの焦点距離を35mm換算」する理由
 デジカメが普及する前、35mmフィルムは一眼レフカメラ、コンパクトカメラ、レンズ付フィルムなどで事実上の標準フィルムだった。他に「110フィルム」「APSフィルム」「120フィルム」等のフィルムを使うカメラのレンズも、レンズの焦点距離を35mmに換算して説明されていた。「35mm換算」することは、以前からおこなわれていたのである。
 しかしデジカメの時代になると「35mm換算」はより重要度が増す。フィルムに比べ撮像素子のサイズは小さく、機種ごとに撮像素子の大きさにも差がある。同じ焦点距離のレンズでも撮像素子が変われば写る範囲も変化する。レンズの焦点距離だけでは判断できないのである。そのため「35mmレンズの場合、何mmのレンズに相当するか」を統一基準として提示しているのである。


 ・ 「換算倍率」を求める
 「35mm換算」するには対角長が必要である。対角長は三平方の定理(ピタゴラスの定理)から算出できる。35mmフィルムの場合、対角長は約43.3mmになる。
「換算倍率」は35mmフィルムの対角長を撮像素子の対角長で割った数値である。
主な撮像素子の対角長と倍率を表に示す。
対角長の計算

撮像素子
フィルムサイズ
横(mm)縦(mm)対角(mm)35㎜
換算倍率
フルサイズ
(35mmフィルム)
36.0024.0043.31.00
1/1.7型7.605.709.54.56
1/1.8型7.105.408.924.85
1/2.3型6.164.627.705.62
1/2.5型5.704.307.146.06
1/2.7型5.304.006.646.52
1/2型6.404.808.005.41
1/3.2型4.543.425.687.62
1/3.6型4.003.005.008.66
1/3型4.803.606.007.22
1/6.3型8.385.5910.074.30
1型13.208.8015.862.73
APS-C23.4016.7028.751.51
110フィルム,マイクロフォーサーズ17.3013.0021.642.00
6×4.5cm判(120)41.5056.0069.700.62
6×6cm判(120)56.0056.0079.200.55
         主な撮像素子の対角長と倍率


 ・ 「35 mm換算値」を求める
 換算倍率が計算できれば、レンズの焦点距離と掛け合わせることで35mmレンズ換算値が求められる。ただしカタログ値と異なる場合があるので注意してほしい。この差は「総画素数」と「有効画素数」の差から生じる。「有効画素数」の大きさまではわからないので、表の対角長は「総画素数」の大きさから算出している。また35mm換算値をレンズの焦点距離で割った値と表の換算倍率から、使用されている撮像素子の大きさが推測できる。実際に計算することはないが、知っておくといいだろう。

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Kenko DSC880DW

今日のデジカメは……  Kenko DSC880DW (ケンコー・トキナー 旧製品ページ DSC880DW ) 設定画面は普通だけど 選択、決定の操作が独特  2013年発売の「ケンコー DSC880DW」。有効画素数800万画素、レンズは固定焦点式、35 mm換算で 14 mm...