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2022/05/11

KONICA C35 E&L(再編集版)

今日の品は……
KONICA C35 E&L
ピクトグラムの書かれたピントリング
その下のリングは露出リング
 1971年に発売された「コニカ C35 E&L」。愛称は「気楽なじゃ~に~」。レンズは KONICA HEXANON 38mm F2.8。ピント合わせは目測式4点ゾーンフォーカス、電子式レンズシャッターでシャッター速度は1/30秒~1/650秒、X接点は1/25秒、シャッター羽は2枚。露出調整はCdSによるプログラムEE専用。ASA(ISO)感度設定は25~400。電池はMR44 (H-C型)を1個使用する。
 C35 E&L はコニカC35と同じHEXANONレンズを使用しながら、連動距離計とセルフタイマーおよびシンクロコード接点を省略し、ピント合わせをゾーンフォーカス式、ホットシュー専用とした廉価機である。
フィルム室内はC35と同じ
 ゾーンフォーカスとは決められた距離にピントを置き、その前後を被写界深度でカバーする方式で、連動距離計式と固定焦点式の中間に位置する。このカメラの場合、露出をA(自動露出)にしてピント位置を目測でピクトグラム(下に距離)から適当なものを選んで写せばよい。なお鏡胴のピクトグラムはファインダーから視認できる。ファインダー内で構図合わせ、露出状態を知ることができる。フラッシュ撮影はホットシュー対応のもののみ使用できる。露出リングにはAのほかに外付けフラッシュ使用時のガイドナンバー(G.N.)を示すドッドが記されている(A,10,14(専用),20,28(キューブフラッシュ),40,56)。フラッシュマークは専用フラッシュ、木のようなマークはキューブフラッシュを示す。なおフラッシュ撮影時の有効撮影距離は2m~5m(ゾーンフォーカスでは3m)。
 電源はMR44水銀電池であるが、代替品としてLR44が使用できる。ただしLR44は公称電圧1.5Vなので適正露出値より+1/3高く示す。また電圧の低下が起きやすく、露出計の値が安定しにくい。ただしラチュードの範囲が広いネガフィルムなら、あまり気にしなくていいだろう。






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2022/04/22

Canon 110ED20

今日のジャンクカメラは…… 
Canon 110ED20
上面にシャッターボタン、ホットシュー、
ピントレバー、絞りレバー、日付表示
 1977年に発売された「キヤノン 110ED20」はレンズシャッター式ポケットインスタマチック(110フィルム)カメラである。レンズはCANON LENS 26mm F2(35 mm換算で53 mm F2)。ピント合わせは二重像合致式距離計内臓、ゾーンフォーカスマーク併記。シャッター速度は電子制御式1/1000~2秒、機械式1/125秒(X速度)。露出調整はCdSによる絞り優先EE、絞り値はお天気マークによる選択式(F2, F4, F8, F16)。デート機構内蔵、ASA(ISO)感度設定はオートセット式(ISO100、400)。電池は4LR44(4G-13型)を1個使用する。
フィルムカバー内に電池室がある
 110ED20はキヤノンのポケットインスタマチックカメラ最終機である。「ポケットインスタマチックカメラ」より「ポケットカメラ」または「110(ワンテン)カメラ」のほうが一般的には通じるだろう。
 最終機というだけに110カメラとしてここまでのスペックはかなり豪華である。前面にはスライド式のカバーがあり、連動距離計付きファインダー、内蔵露出計、レンズを保護している。唯一フラッシュ内蔵ではない点が残念なところ。ちなみにほぼ同じ時期・価格帯でフラッシュ内蔵35㎜コンパクトカメラ「A35デートルクス」が発売されている。一般的にはそちらを選んだだろう。







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2022/04/14

OLYMPUS PEN EES

今日の品は……
OLYMPUS PEN EES
巻き戻しレバー、シャッターボタン、
フィルムカウンター
 1962年に発売された「オリンパスペン EES」は35㎜ ハーフサイズカメラである。レンズは D.Zuiko 3cm (35 mm換算で 42 mm ) F2.8。ピント合わせは3点ゾーンフォーカス式。セルフコッキング式レンズシャッターでシャッター速度は1/30秒と1/250秒、絞り枚数は2枚(F2.8 ~ F22 )。露出調整はセレン光電池によるプログラムEE専用。ASA(ISO)感度設定はISO10~200。フィルム巻き上げはノブ、巻き戻しはクランクで行う。フィルムカウンターは逆算式で手動でセットする。
巻き戻しボタン、三脚穴、裏蓋ロック
フィルム感度設定とゾーンフォーカス指標
写真のピクトグラムは3m
 オリンパスペン EESは自動露出(EE)と3点ゾーンフォーカスを採用したモデルである。  ハーフサイズは、35㎜フルサイズ(ライカ版)の半分となる18mm × 24mmフォーマットである。ハーフサイズカメラの多くは縦構図が基本であるが、京セラ SAMURAIのようにフィルを縦に走らせて横構図で撮影できるカメラも存在する。ハーフサイズのメリットは本体をコンパクトにできること、撮影枚数が2倍になること。一方デメリットはプリント時の引き延ばし倍率が約1.4倍となり、画質の劣化を引き起こした。また撮影枚数が2倍になった分、短期間でフィルム1本を使い切れなくなったこと。さらにプリント枚数は2倍になるため、トータルコストがかかるなどの理由で廃れていった。EE機能はEV8~16まで対応し、シャッター速度はEV11を境に切り替わる。なおフラッシュ撮影時は1/30秒固定となる。セレン光電池円周にはASA(ISO)設定、およびフラッシュ撮影時の絞り値設定ダイヤルが設置されている。シャッターはセルフコッキング式で、露出不足、または露出過多の場合はシャッターロックがかかる(ファインダー内に機械的に赤指標が出現)。
裏蓋は取り外し式
 レンズ円周はピントリングとなっており、ポートレート(1.2m)、グループ(3m)、遠景(15m)にピクトグラムで表示(海外版は文字表記)されている。なおポートレート、遠景では止まらず、さらに回すことができる。ポートレート以下は0.9m、遠景以上は無限大である。フィルムカウンターは手動で設定する必要がある。フィルムを装填して3回の空写しの後、中央のダイヤルを指で押しながら撮影枚数を設定する。なおカウンターはエンドレスで回すことができる。
 本機は傷も少なく撮影可能と思われるが、光量不足時のシャッターロックが不安定である。そのためEE機能に若干の不安が残るが、ネガフィルムであれば問題にならないだろう。ハーフサイズの縦画面はスマホの画像フォーマットに近いため、縦画面での撮影に慣れていれば最初のフィルムカメラとして使ってみるのもよいかもしれない。




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2020/12/01

EDX DL2000A

今日のジャンク品は……
 FILM CAMERA EDX DL2000A
A-8000と異なり、絞りを空けると
レンズ先端が伸びる。
 発売日不詳の「EDX DL2000A」。レンズは固定焦点50 mm F6.3。撮影距離は1.5 mから無限大。シャッター速度は不明、絞りは2枚、F6.3,8,11,16の4種。セルフタイマーによる撮影が可能である。電源に単3形電池2本使用する。
ペンタ部のウエストレベルファインダー。
モードダイヤルっぽいのは巻き上げ設定
本機はクレーンゲームの景品であり、「HENRYCON A-8000」とレンズまわりの仕様は一緒であるが、こちらは簡易モータードライブである。ただし、フィルム装填後に1枚目まで巻き上げる機能はない。A-8000では絞りを動かしてもレンズ周りに変化はないが、このカメラは絞りを変えると、レンズ先端のプラスチックフィルター(ただの薄いPET板)が前後に動く。レンズ周りの意匠はニコンの一眼レフレンズに似ている。ただし、記載されている数字、文字、ピクトグラム等はA-8000と同じである。モードセレクタのようなダイヤルは巻き上げ、巻き戻しの設定だけである。ダイヤル色が金色なのは中華的仕様である。
A-8000と比較すると巻き上げモーターとウエストレベル
ファインダーのためがこちらの方が一回り大きい
本機には透視ファインダーのほかに、ウエストレベルファインダーをペンタ部に備えている。このカメラは固定焦点であるから。構図合わせしか使えないが、フォーカシングスクリーンが小さいうえに倒立像なので慣れが必要である。「RED EYE REDUCTION」との表記があるが、単にシャッターボタン横の赤ランプがつくだけである。内臓フラッシュはないし、ランプ光自体も弱いので効果があるとは思えない。
 本機はA-8000より一回り大きく、電動巻き上げ、セルフタイマー、無駄なギミックと色々追加されて、トイカメラながら存在感がある。が、ネット上はあまり情報がない。そんなのを2台持っている。どうしようか。

2020/09/15

MINOLTA CLE

今日の一品は……
 MINOLTA CLE
(M-ROKKOR 40 mm F2 付 )
シンプルだがミノルタらしさが残る軍艦部。
レンズには専用フードを装着した。
下部には巻き戻しクランクと電池ボックス。
三脚穴の右端設置は残念なところ。
1981年に発売された「ミノルタ CLE」。ファインダーは実像式距離計付逆ガリレオ透視ファインダー、ブライトフレームは近距離パララックス自動補正付、ブライトフレームは28mm・40mm・90mmでレンズに応じた自動切換となる。シャッターは電子制御式横走フォーカルプレンシャッター、シャッター速度は1秒~1/1000秒、B、X(1/60)、レンズマウントはライカMマウントである。自動露出としてダイレクト測光による絞り優先AEを搭載している。ISO感度設定は ISO 25~1600、使用電池は SR44 または LR44 を2個使用する。
セルフタイマーを兼ねた電源スイッチは
賛否が分かれるところ。
本機は約40年前の製品ながら、クリアで明るいファインダーを今も維持している。手持ちのレンズはM-ROKKOR 40mmF2の標準レンズである。専用交換レンズは他に28 mm、90 mmが用意されている。このカメラには放電特性に優れ、液漏れリスクの低いSR44を推奨する。本体下部の電池ボックス近くのバッテリーチェックボタンを押すと、本体正面のセルフタイマーランプが点灯してバッテリー残量をチェックできる。三脚穴は右端に設置されているが、できれば光軸に沿って設置して欲しかったところ。セルフタイマーを兼ねた電源スイッチは本体に比べて安っぽく見え、高級感を損ねているようにみえる。
 測光方式はダイレクト測光である。レンズ側のシャッター幕には、ランダムドットパターンが印刷され、撮影時にも再度測光される。露出補正は±2段で設定できる。
 ミノルタの高級コンパクト機はこの後TC-1まで休止となる。値段もこなれてきているので、フィルムカメラを使うのであれば、一度手にしてはどうだろうか。

2020/08/14

MINOLTA TC-1

今日の一品は……
MINOLTA TC-1
レンズは至宝のG-ROKKOR 28mm F3.5
その写りは折り紙付きである
1996年に発売された「ミノルタ TC-1」。レンズはMINOLTA G-ROKKOR 28 mm F3.5。シャッター速度は8秒〜1/750秒の電子式レンズシャッター、露出は絞り優先AE、測光方式は中央重点測光及びスポット測光となる。ISO設定はDXコード対応、ISO6~6400まで対応、電源としてCR123Aリチウム乾電池を1本使用する。
G-ROKKORの描写を生かす
ターレット式完全円形絞りは4種類
コンパクトにしてシンプルな軍艦部
表示窓には照明もつく
高級コンパクトカメラ市場に満を持してミノルタが開発した「ミノルタ TC-1」。名刺ケースサイズを目指したその大きさは35 mmフィルムを使うAFカメラとしては非常にコンパクトである。外装にはチタン、グリップ部にシボ革の使用で高級感が漂う。コンパクトながらホールディングや感触は素晴らしい。レンズは高級レンズであるG-ROKKOR 銘の28mm F3.5。レンズシャッターであるが、絞りをターレット式にして4種類の完全円形絞りを取り入れた。レンズ性能と相まってレンズシャッターながら背景ボケも綺麗に写る。モードダイヤルは、AF/MF切替、ISO感度設定、セルフタイマー、赤目低減切替、フラッシュ設定、露出補正が個別に設定できる。設定値の変更はシーソーレバー式、MF中でもAFに瞬時に設定できるAFボタンが独立して設置される。背面上部に電源ボタン、表示窓照明ボタン、視度調整ダイヤル、スポット測光ボタンがある。軍艦部左にまとめた設定値表示は小型のモノクロ液晶にして高級感を損なわないようにしている。フィルム装填は一般的な方法とは逆にグリップ部にパトローネをセットし、ファインダー側に巻き取る方式である。ファインダー内にはピント位置表示を機械式で表示する。ファインダー内で機械的に指針が動く様子は感動ものである。もし持っているのであれば、フィルムを詰めて家族のワンシーンを切り取ってみてはどうだろう。デジカメとは違った写真となることは間違いない。

2020/08/04

HENRYCON A-8000

今日のジャンク品は……
HENRYCON A-8000
造りはそれなりだが、軍艦部の見た目は悪くない
発売日・メーカー不明の「HENRYCON A-8000」。レンズは固定焦点50 mm F6.3。シャッター速度は不明、絞りは2枚でISO100 の時F6.3,8,11,16の4種。

英語で書かれているが、要は固定焦点
αレンズなら距離が記載されている窓には
お天気マーク絞り値が書かれている
まだフィルムカメラが主流だった時代、安価なカメラとして固定焦点のカメラが販売されていた。中には玩具のようなカメラ(トイカメラ)もあった。初期は110ポケットフィルムを使用するものが多かったが、次第に35 mmフィルムに置き換わっていった。本カメラは安価なトイカメラであり、外観はミノルタ α-7000をイメージしたようだ。形式?も「α-7000」ではなく「A-8000」だし、レンズ鏡胴のデザイン、「LENS MADE IN JAPAN」「series 624181」「COLOR LENS」「FOCUS FREE」などツッコミどころ満載の表記も旧ミノルタαレンズのイメージを模している。レンズ先端には保護フィルター的な透明板もついている。αレンズではフォーカスリングになる部分は絞りの選択リングになっている。絞りは2枚羽で形状は正方形、クリックストップ式で4段階の絞りが選択できる。巻き上げはノブ式、順算式カウンターによる撮影枚数の表示窓付、巻き戻しクランク式である。最短撮影距離がわからないが、35 mmではなく、50 mmなので、あまり近くは撮れないと思われる。1.5 m以上離れればまず大丈夫だろう。基本的には日中野外での使用が前提である。ホットシューはあるので、外光オートフラッシュがあればフラッシュ撮影もできる。そういえばクレーンゲームの景品で似たような一眼レフ風トイカメラを取ったことを思い出した。実家に箱入りで放置してあるはず。探してみるか。

2020/07/27

Canon Demi

今日のジャンク品は……
 CANON Demi
キヤノンカメラミュージアム 「デミ」
軍艦部は「デミS」と同じである
レンズ鏡胴内側のダイヤルが
ゾーンフォーカスリング
1963年に発売された 35 ㎜ハーフサイズカメラ「キヤノン デミ」。レンズはCANON LENS SH28mm F2.8、35㎜換算で40mm相当になる。撮像画面は24 mm*18 mmの縦画面、ピント合わせは目測式でピクトグラフによるゾーンフォーカスである。シャッター速度は 1/30秒 F2.8 ~ 1/250秒 F22までのプログラムシャッター、X速度は 1/30秒、B(バルブ)。 露出は追針合致式プログラムEEである。フィルム感度設定はISO 10 ~400。
レンズ鏡胴外周はフィルム感度設定、
露出調整ダイヤルである
以前紹介した「キヤノン デミS」は本機の上位モデルにあたる。キヤノンカメラミュージアム 「デミ」の補足説明に「前後の外カバーの材質を真鍮から軽量なアルミ合金に変えた機種を社内ではデミ2という」との記載があり、本機はアルミ合金であることから(Canonの社内的には)「デミ2」ということになる。本機はファインダーの曇り、ゾーンフォーカシングリングの動き以外は年代を考えると良好である。デミS に比べてコンパクトである一方、ファインダーからゾーンマークは見えないので、ファインダーをのぞきながらのゾーン選択はできない。レンズ外周の大きいダイヤルは露出計追針の操作、B、X、及びフィルム感度設定に使用する。レンズ下部の絞り設定レバーはフラッシュの使用時に絞りを設定するためのものである。
 ハーフサイズカメラは、フィルム性能が向上し、スマホやチェキのような縦画面が主流になりつつある今、見直されてもいいと思うのだがどうだろうか。

2020/06/01

minolta HI-MATIC 7s

今日のジャンク品は……

minolta HI-MATIC 7s
絞りとシャッターにある「A」を矢印に
合わせると自動露出となる。
EV表示窓の下にあるV表示レバー
はセルフタイマーである
レンズ鏡胴下部には感度設定レバー
OFFにすると電源が切れるらしい
 1966年に発売された「ミノルタ ハイマチック 7s」。レンズはMINOLTA ROKKOR-PF 、45 mm F 1.8、最短撮影距離は0.9m、F値は F1.8~F22 。シャッター速度はB、1/4~1/500秒のSEIKO-LAシャッター、X速度は1/30秒である。感度設定はISO25~800。非連動式内蔵露出計を持ち、動作範囲はEV5.7~17、自動露出機能を持つ。マニュアル時は非連動型の露出計として動作し、ファインダー内表示のEV値に合わせて絞りとシャッター速度を決める必要がある。ファインダーはブライトフレーム式連動距離計、近距離パララックス補正機能がついている。電源にMR9(H-D)水銀電池を 1個使用する。一部サイトにシャッター優先EE機能があると記載しているが、説明書にその記載はない。
 本機は製造から50年近く過ぎ、ファインダーに曇りとフィルム室内のモルトの劣化が見られるが、シャッター、絞りは正常に動き、レンズのカビもわずかである。ただし液漏れによる電池室の損傷があったため、当初露出計、EEは動かないと思っていた。電池室の錆と汚れをできるだけ取り除き、代替電池を入れてみると露出計、EEともに動作した。正しいシャッター速度が出ているかはわからないが、嬉しい誤算だった。底面内部の腐食状況を見たかったが、余計なことをして故障させたくないので今はそのままにしている。
 フィルム感度設定値に「OFF」が存在する。露出計の電源OFFスイッチと思われるが、よくわからない。
 45 ㎜ F 1.8は標準レンズとして人の目の視角に近く、自然な写真が取れ、レンズも小さく作れるとして一眼レフ用も存在した。28 mm以上の広角レンズが一般的になっている現在では扱いにくいかもしれない。
 ちなみに本機の購入理由は本体より錆に埋もれていた電池の方である。結局意味はなかったのだが。

2020/02/04

OLYMPUS TRIP35

今日のジャンク品は……
 オリンパス トリップ35
オリンパス製品の歴史 オリンパストリップ35 (オリンパス HP)
ピント合わせは4点ゾーンフォーカス
鏡胴下面にゾーンマークに対応した焦点距離が記載
適正露出外ではファインダーに
警告表示(赤ベロ)が出る
1968年に発売された「オリンパス トリップ35」。レンズはOlympus D.Zuiko 40 mm F2.8。最短撮影距離は90 cm。絞りはA(オート)とF2.8~F22(手動絞り)、シャッタースピードは1/30秒・1/250秒(A)、 1/30秒(手動)。ISO感度設定はISO25~ISO400に対応する。巻き上げはノブ式、巻き戻しはクランク式、ピント合わせは目測式の4点ゾーンフォーカスである。オート露出はセレン光電池によるEEとなり、露出不足になるとファインダー内に機械式の赤い警告表示(赤ベロ)が下から現れると同時に、シャッターロックがかかる。鏡胴にある赤色表示(A,3m)を揃えることで、パンフォーカス的撮影が可能となる。ファインダーは固定ブライトフレーム表示で、絞りとゾーンマークを直視できる。オリンパスHPによると、発売から1988年までの20年間販売が続いたロングセラー機とのことである。本機は実際壊れにくく、実に販売から30年~40年近く経過し、ファインダーに曇りが見られる本機も、レンズの汚れは少なく、セレン光電池によるEEは生きており、露出不足による警告表示も正しく動作する。電池不要であるから液漏れ破損も無いことも大きい。マニュアル絞りはフラッシュ撮影のためにあり、シャッタースピードも1/30秒に固定される。なので露出の基本はオートであり、露出補正はフィルム感度の変更で行う。丈夫で壊れにくいカメラであるので初めてフィルムカメラを使う初心者にとっては気軽に使えるカメラだ。

2019/11/19

RICOH リコマチック110Xポケットデラックス

 今日のジャンク品は……
RICOH RICOHMATIC 110 X POCKET DELUXE
 リコーイメージング株式会社 HP(リコーカメラ全機種リスト)
ピントはゾーンフォーカス式、Lはシャッターロック、
左に見えるのはマジキューブ接続端子
本体下部に巻き上げレバーがある
 1973年に発売された「リコマチック110Xポケットデラックス」。搭載レンズはカラーリケノン 25mm、35mm換算で51mmに相当する。F値はF2.8。電源にMR9電池1個使用する。使用フィルムは110フィルムである。110フィルムが発表された当初、高機能なカメラも発売されていた。本機はリコー株式会社から110フィルム発表(1972年)翌年に発売された110カメラである。ピント合わせはゾーンフォーカス式、プログラムEE用にMR9電池が必要である。ファインダー内には露出計の指針、ゾーンマーク表示がある。アクセサリーシューはないが、代わりにマジキューブを使用するための接点がある。巻き上げは下部のレバーで1回で巻き上げられる。レンズ横には±1の補正が出来るダイヤルがあるが、小さいため正直使いにくい。
 110カメラは後期~末期には簡易で安価なおもちゃのような製品が多かったが、発表された頃は本機のように作り込まれたカメラも多かった。
 ちなみに初代「写ルンです」は110フィルムを使用していたのは有名な話である。

2019/10/21

Konica C35

今日のジャンク品は……
Konica C35
Konica C35 ジャーニーコニカ(リンク先:Kenko Tokina HP)
プログラムAEを示すAUTOとB(バルブ)
GNの設定はギザ矢印の指標を
GNの数字に合わせる
 1968年に発売された「コニカC35」。愛称は「ジャーニーコニカ」。レンズはHEXANON 38mm F2.8。電源にMR44×1個使用するが、LR44で代用がきく。シャッター速度は1/30~1/650秒で、B(バルブ)が搭載されている。フラッシュマチック機能があり、X=1/25秒となっている(取扱説明書より)。GNは10から56まで6種類に対応し、設定に応じて撮影可能な距離が制限される。距離計は二重像合致式連動距離計、ISO感度は25から400までとなっている。無駄のない洗練されたデザインはコンパクトカメラのイメージにぴったりである。このカメラ、実は物心ついたときから家で使用されていたカメラである。1968年発売であるから産まれる頃に購入されたのだろう。中学性の時に家用はコンパクトAFカメラに買い換えたので、これをもらったのである。高校時代はこのカメラをずっと使用していた。50年近く経てへこみやモルトの劣化があるにもかかわらず、今でも電池を入れれば正常に動くのが奇跡である。



2019/10/15

Konica K-mini

今日のジャンク品は……
Konica K-mini
オートローディング、DXコードに対応する
1995年に発売された「コニカ K-mini」。レンズはコニカレンズ、28 mm F6.7、電源にCR123A (DL123A)1本を使用する。固定焦点で焦点距離は 0.9 m ~ 無限大、自動露出(2段階)、DXコード対応(ISO100, 200, 400)、内蔵フラッシュはおおよそGN14。大ヒットしたコニカ Big miniの外観を元に機能を大幅に簡素化した固定焦点カメラとして発売された「コニカ K-mini」。後継機である「コニカ K-mini Super」には日付移し込み機能が追加された。
バッテリー装填は底面から。三脚穴はない
いわゆる固定焦点の安価なカメラではあるが、広角なレンズと明るめのレンズ(レンズ付きフィルムはF10 前後)、DXコード、オートローディングに対応している。
一方で、フラッシュはオートのみで強制発光、発光停止も出来ず、途中巻き戻しも出来ない。そのため失敗は少ないが、意図した写真は撮れないので、割り切りが必要である。三脚穴も省略されているが、そもそもセルフタイマーがないため、問題はないだろう。私はBig minっぽいから面白がって新品を買ったのだが、一体どのような層を対象にしているのだろうか。

2019/07/01

CANON demi S

今日のジャンク品は……

CANON demi S
キヤノンカメラミュージアム 「デミS」
鏡胴上からシャッター速度、絞り、
ゾーンフォーカス用ピクトグラム
オレンジの針がシャッター速度と
絞りに連動して動く追針
今から55年前の1964年、ハーフサイズカメラが流行した時代にキャノンから発売されたデミS。ハーフサイズ(ハーフ判)とは35 mmフルサイズ(24 mm*36 mm)の半分(24 mm*18 mm)で撮影することで撮影可能枚数を倍に出来るカメラで、1コマのサイズは映画1コマと同じである。レンズはCANON LENS 30mm (43mm相当)F1.7 と明るいレンズが搭載されている。セレン光電池式外光露出計を搭載し、露出計が示す指針位置に追針を合わせる追針合致式という方法で露出を合わせる。ピント合わせは目測、ゾーンフォーカス式でドット・ピクトグラムが何メートルかを示す換算プレートが裏蓋にある。ISO感度設定は25~400まで設定できる。セルフタイマー、ストラップホルダーはない。ストラップは三脚穴に取り付けるものが付属している。55年前のカメラであるにもかかわらず、セレン光電池は作動し、ファインダーの曇りも少なく、レンズのカビも僅かであった。さすがに裏蓋の遮光用モルトプレーンは超劣化により,息を吹きかけるだけで劣化した粉が飛び散るほどであった。
裏蓋にはピクトグラムと距離の関係を示す
がある。15m=無限大と考えていい
ハーフ判は構造上、スマホ、ケータイと同じ縦画面となるため、記念写真が主な使い方では横画面の方が使いやすく、2倍撮れる反面、画質は劣化するため、ブーム終焉後は、京セラの「SAMURAI」がでるまでほとんどでなかった。しかし、スマホの普及で縦画面が一般的な画像フォーマットとなり、フィルムカメラを新鮮に感じる今の世代には、縦画面に撮影する本機のようなハーフ判カメラを自然に受け入れるかもしれない。

Kenko DSC880DW

今日のデジカメは……  Kenko DSC880DW (ケンコー・トキナー 旧製品ページ DSC880DW ) 設定画面は普通だけど 選択、決定の操作が独特  2013年発売の「ケンコー DSC880DW」。有効画素数800万画素、レンズは固定焦点式、35 mm換算で 14 mm...