2019/07/01

CANON demi S

今日のジャンク品は……

CANON demi S
キヤノンカメラミュージアム 「デミS」
鏡胴上からシャッター速度、絞り、
ゾーンフォーカス用ピクトグラム
オレンジの針がシャッター速度と
絞りに連動して動く追針
今から55年前の1964年、ハーフサイズカメラが流行した時代にキャノンから発売されたデミS。ハーフサイズ(ハーフ判)とは35 mmフルサイズ(24 mm*36 mm)の半分(24 mm*18 mm)で撮影することで撮影可能枚数を倍に出来るカメラで、1コマのサイズは映画1コマと同じである。レンズはCANON LENS 30mm (43mm相当)F1.7 と明るいレンズが搭載されている。セレン光電池式外光露出計を搭載し、露出計が示す指針位置に追針を合わせる追針合致式という方法で露出を合わせる。ピント合わせは目測、ゾーンフォーカス式でドット・ピクトグラムが何メートルかを示す換算プレートが裏蓋にある。ISO感度設定は25~400まで設定できる。セルフタイマー、ストラップホルダーはない。ストラップは三脚穴に取り付けるものが付属している。55年前のカメラであるにもかかわらず、セレン光電池は作動し、ファインダーの曇りも少なく、レンズのカビも僅かであった。さすがに裏蓋の遮光用モルトプレーンは超劣化により,息を吹きかけるだけで劣化した粉が飛び散るほどであった。
裏蓋にはピクトグラムと距離の関係を示す
がある。15m=無限大と考えていい
ハーフ判は構造上、スマホ、ケータイと同じ縦画面となるため、記念写真が主な使い方では横画面の方が使いやすく、2倍撮れる反面、画質は劣化するため、ブーム終焉後は、京セラの「SAMURAI」がでるまでほとんどでなかった。しかし、スマホの普及で縦画面が一般的な画像フォーマットとなり、フィルムカメラを新鮮に感じる今の世代には、縦画面に撮影する本機のようなハーフ判カメラを自然に受け入れるかもしれない。

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