2020/07/27

Canon Demi

今日のジャンク品は……
 CANON Demi
キヤノンカメラミュージアム 「デミ」
軍艦部は「デミS」と同じである
レンズ鏡胴内側のダイヤルが
ゾーンフォーカスリング
1963年に発売された 35 ㎜ハーフサイズカメラ「キヤノン デミ」。レンズはCANON LENS SH28mm F2.8、35㎜換算で40mm相当になる。撮像画面は24 mm*18 mmの縦画面、ピント合わせは目測式でピクトグラフによるゾーンフォーカスである。シャッター速度は 1/30秒 F2.8 ~ 1/250秒 F22までのプログラムシャッター、X速度は 1/30秒、B(バルブ)。 露出は追針合致式プログラムEEである。フィルム感度設定はISO 10 ~400。
レンズ鏡胴外周はフィルム感度設定、
露出調整ダイヤルである
以前紹介した「キヤノン デミS」は本機の上位モデルにあたる。キヤノンカメラミュージアム 「デミ」の補足説明に「前後の外カバーの材質を真鍮から軽量なアルミ合金に変えた機種を社内ではデミ2という」との記載があり、本機はアルミ合金であることから(Canonの社内的には)「デミ2」ということになる。本機はファインダーの曇り、ゾーンフォーカシングリングの動き以外は年代を考えると良好である。デミS に比べてコンパクトである一方、ファインダーからゾーンマークは見えないので、ファインダーをのぞきながらのゾーン選択はできない。レンズ外周の大きいダイヤルは露出計追針の操作、B、X、及びフィルム感度設定に使用する。レンズ下部の絞り設定レバーはフラッシュの使用時に絞りを設定するためのものである。
 ハーフサイズカメラは、フィルム性能が向上し、スマホやチェキのような縦画面が主流になりつつある今、見直されてもいいと思うのだがどうだろうか。

2020/07/10

NHJ Che-ez! IT

今日のジャンク品は……
NHJ Che-ez! IT (Internet Archive より)
こちらが背面。ファインダー以外何もない。
操作部がこちらなら評価は違うのだが。
操作部は前面に配置。
なぜここに配置したのか疑問
2000年に発売された「Che-ez! IT(チーズ! イット)」。有効画素数 30万画素、レンズは35 mm換算で 45 mmに相当する。F値は、F7。電源に単3形電池を 2本使用する。記録媒体は内蔵メモリー(2 MB)の他 、128MBまでのType1 コンパクトフラッシュカードに対応する。
 本機は低価格デジカメ「Che-ez!」シリーズ初期に15,000台限定で発売された、MP3再生機能を持つデジカメである。それはいいが、MP3ファイルをたくさん入れると撮影枚数は減るし、プレーヤーとしては大きすぎである。本体は縦長の形状で操作面が背面ではなく前面にあるのが特徴だ。背面液晶はなく、通常背面にある操作部分、情報表示用のモノクロ液晶が前面に置かれているため、操作性は極めて悪い。
右から電源、シャッター/再生、モードダイヤル。
モードダイヤルは大きくて操作性は良い
本体はプラスチック製でモード切替ダイヤルは大きくて操作はしやすいが、ロックが弱く、知らない間に動いていることが多い。機能は撮影、ビデオ出力(画像再生)、MP3再生、ボイスレコード、PC接続だろう。USB接続(TYPE-B!)でPCカメラとしても使用できるが、ドライバがwin2000までしかないので、Win10では使用できない。電源は単3形電池2本仕様に対し、外部電源が5V仕様なのは、USB接続によるPCカメラ機能にあわせてあるからだろう。USB-DCケーブルがあれば、電池不要で撮影が可能だ。
 デジカメの初期にはよく言えば個性的、悪く言えば変なカメラも多かった。いろいろなアイデアを詰め込んだために失敗している例も多い。しかし、今の時代では遊び心のあるデジカメとして改めて見直してもいいと思う。

Kenko DSC880DW

今日のデジカメは……  Kenko DSC880DW (ケンコー・トキナー 旧製品ページ DSC880DW ) 設定画面は普通だけど 選択、決定の操作が独特  2013年発売の「ケンコー DSC880DW」。有効画素数800万画素、レンズは固定焦点式、35 mm換算で 14 mm...