2020/09/30

CANON PowerShot 350

 今日のジャンク品は……
CANON PowerShot 350
(CANON CAMERA MUSEUM)
1機能1ボタンとし、背面上部に
整然と並んでいる。
電源は単三電池3本。入れ方の作法を間違えないこと
1997年に発売された「キヤノン PowerShot 350」。有効画素数 35万画素、レンズはCANONレンズ、35 mm換算で 43mm相当の単焦点レンズ、F値は、F2.8。AF非搭載である。電源に単3形電池を3本使用する。記録媒体は 16MBまでのtype1 CFカードに対応する。
側面にはフォーカスレバーと外部コネクタ
マニュアルフォーカスはマクロのみ
本機がPanasonic CARDSHOT NV-DCF1のOEMというのは有名な話。ボタン表記は全て英語表記(NV-DCF1は日本語表記)、操作系は1ボタン1機能とし、ボタン類は背面上部に集中している。レバー操作は背面モニター横にまとめられている。整然とした操作ボタン類に家電的な特徴が見られる。背面モニタにはわずかに上向きのチルト機能がある。
 このカメラの電池取付には作法がある。電池を外す時は全てグリップ下部から外し、入れる時は全てグリップ上部から入れる。特に中央の電池はこの順番を逆にすると、電池接点を破損する恐れがある。本体は縦長の大きさでホールディングは良い。CFカードは本体下部から装着する。ピント合わせは0.7 m以上は固定焦点、マクロ域( 3 cm~70 cm)はマニュアルでピントを合わせる。
 Powershotとしては異例の存在ではあるが、OEM供給元がパナソニックだけあって当時のデジカメとしては悪くないものだ。今風に作るとしたら、大型液晶、大容量バッテリー、高倍率ズーム付きAF、HD動画撮影機能付きになるのだろうか。見ているだけでいろいろ想像できる機種である。

2020/09/15

MINOLTA CLE

今日の一品は……
 MINOLTA CLE
(M-ROKKOR 40 mm F2 付 )
シンプルだがミノルタらしさが残る軍艦部。
レンズには専用フードを装着した。
下部には巻き戻しクランクと電池ボックス。
三脚穴の右端設置は残念なところ。
1981年に発売された「ミノルタ CLE」。ファインダーは実像式距離計付逆ガリレオ透視ファインダー、ブライトフレームは近距離パララックス自動補正付、ブライトフレームは28mm・40mm・90mmでレンズに応じた自動切換となる。シャッターは電子制御式横走フォーカルプレンシャッター、シャッター速度は1秒~1/1000秒、B、X(1/60)、レンズマウントはライカMマウントである。自動露出としてダイレクト測光による絞り優先AEを搭載している。ISO感度設定は ISO 25~1600、使用電池は SR44 または LR44 を2個使用する。
セルフタイマーを兼ねた電源スイッチは
賛否が分かれるところ。
本機は約40年前の製品ながら、クリアで明るいファインダーを今も維持している。手持ちのレンズはM-ROKKOR 40mmF2の標準レンズである。専用交換レンズは他に28 mm、90 mmが用意されている。このカメラには放電特性に優れ、液漏れリスクの低いSR44を推奨する。本体下部の電池ボックス近くのバッテリーチェックボタンを押すと、本体正面のセルフタイマーランプが点灯してバッテリー残量をチェックできる。三脚穴は右端に設置されているが、できれば光軸に沿って設置して欲しかったところ。セルフタイマーを兼ねた電源スイッチは本体に比べて安っぽく見え、高級感を損ねているようにみえる。
 測光方式はダイレクト測光である。レンズ側のシャッター幕には、ランダムドットパターンが印刷され、撮影時にも再度測光される。露出補正は±2段で設定できる。
 ミノルタの高級コンパクト機はこの後TC-1まで休止となる。値段もこなれてきているので、フィルムカメラを使うのであれば、一度手にしてはどうだろうか。

2020/09/07

マミヤ光機 MAMIYA-6 V型

今日のジャンク品は……
マミヤ光機 MAMIYA-6 V型
本機にはイエローフィルターとフードが付属していた
1953年に発売された「マミヤシックス V型」。6×6判スプリングカメラ、レンズはOlympus Zuiko 7.5 cm、35 mm換算で 41mmに相当する。F値は、F3.5。ファインダーは距離計連動逆ガリレオ式ファインダー、使用フィルムは120ロールフィルムを使用する。本機には専用革ケースのほかにモノクロ用イエローフィルター、フードが付属していた。
フィルム面を本体駆動部に密着させるための
フィルム圧板。これがないと撮影できない。
スプリングカメラはわからなくても、蛇腹式カメラといえば理解してもらえるだろう。スプリングカメラは構造上、ピント合わせは目測が一般的である。MAMIYA 6シリーズはバックフォーカシングという方式を採用してスプリングカメラに二重像合致式連動距離計の搭載を実現した。バックフォーカシングとはフィルム面を駆動してピントを合わせる方法だ。構造上この方法では、コマ間のばらつきが生じる。ピント合わせの際にはフィルム面を平面に維持したまま前後に駆動させるため、通常裏蓋に固定してあるフィルム圧板を本体側に装着して使用するようになっている。この圧板がないと正しく撮影できないので注意が必要である。
背面には巻き止め解除レバー、ピント合わせノブ、
フィルム番号確認の赤窓がある
本体背面は一般的なスプリングカメラと大きな差は見られない。裏蓋にはフィルム番号確認用の赤窓がある。上部右手にあるノブは、ピント合わせ用ノブである。駆動する部分が大きい割に、ピント合わせはかなりスムースである。ファインダーを挟んだ左にあるツメとロックは画面サイズの違いによる巻き上げ量変更ツメである。16は6×4.5、12は6×6版の撮影枚数を示す。
6×4.5版で撮影するときは
露光部の一部を遮光板で覆う
 6×4.5で撮るか6×6で撮るかは撮影前に決める。途中での変更は出来ない。切替は露光面を遮光板で遮光することで行う。この遮光板は本体組み付けなので、6×6で撮影する場合は、フィルムボックス内に収納出来るようになっている。ファインダーにも6×4.5用のマスクがセットできるようになっている。
 120ロールフィルムを使用するカメラの場合、ジャンクだと巻き取り用のスプールがない場合も多い。巻き取り用のスプールは、撮影後に残るスプールを再利用する。ない場合はカメラ屋さんに貰うか、期限切れのロールフィルムなどから取り出して用意しよう。

Kenko DSC880DW

今日のデジカメは……  Kenko DSC880DW (ケンコー・トキナー 旧製品ページ DSC880DW ) 設定画面は普通だけど 選択、決定の操作が独特  2013年発売の「ケンコー DSC880DW」。有効画素数800万画素、レンズは固定焦点式、35 mm換算で 14 mm...