2020/09/07

マミヤ光機 MAMIYA-6 V型

今日のジャンク品は……
マミヤ光機 MAMIYA-6 V型
本機にはイエローフィルターとフードが付属していた
1953年に発売された「マミヤシックス V型」。6×6判スプリングカメラ、レンズはOlympus Zuiko 7.5 cm、35 mm換算で 41mmに相当する。F値は、F3.5。ファインダーは距離計連動逆ガリレオ式ファインダー、使用フィルムは120ロールフィルムを使用する。本機には専用革ケースのほかにモノクロ用イエローフィルター、フードが付属していた。
フィルム面を本体駆動部に密着させるための
フィルム圧板。これがないと撮影できない。
スプリングカメラはわからなくても、蛇腹式カメラといえば理解してもらえるだろう。スプリングカメラは構造上、ピント合わせは目測が一般的である。MAMIYA 6シリーズはバックフォーカシングという方式を採用してスプリングカメラに二重像合致式連動距離計の搭載を実現した。バックフォーカシングとはフィルム面を駆動してピントを合わせる方法だ。構造上この方法では、コマ間のばらつきが生じる。ピント合わせの際にはフィルム面を平面に維持したまま前後に駆動させるため、通常裏蓋に固定してあるフィルム圧板を本体側に装着して使用するようになっている。この圧板がないと正しく撮影できないので注意が必要である。
背面には巻き止め解除レバー、ピント合わせノブ、
フィルム番号確認の赤窓がある
本体背面は一般的なスプリングカメラと大きな差は見られない。裏蓋にはフィルム番号確認用の赤窓がある。上部右手にあるノブは、ピント合わせ用ノブである。駆動する部分が大きい割に、ピント合わせはかなりスムースである。ファインダーを挟んだ左にあるツメとロックは画面サイズの違いによる巻き上げ量変更ツメである。16は6×4.5、12は6×6版の撮影枚数を示す。
6×4.5版で撮影するときは
露光部の一部を遮光板で覆う
 6×4.5で撮るか6×6で撮るかは撮影前に決める。途中での変更は出来ない。切替は露光面を遮光板で遮光することで行う。この遮光板は本体組み付けなので、6×6で撮影する場合は、フィルムボックス内に収納出来るようになっている。ファインダーにも6×4.5用のマスクがセットできるようになっている。
 120ロールフィルムを使用するカメラの場合、ジャンクだと巻き取り用のスプールがない場合も多い。巻き取り用のスプールは、撮影後に残るスプールを再利用する。ない場合はカメラ屋さんに貰うか、期限切れのロールフィルムなどから取り出して用意しよう。

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