2020/08/14

MINOLTA TC-1

今日の一品は……
MINOLTA TC-1
レンズは至宝のG-ROKKOR 28mm F3.5
その写りは折り紙付きである
1996年に発売された「ミノルタ TC-1」。レンズはMINOLTA G-ROKKOR 28 mm F3.5。シャッター速度は8秒〜1/750秒の電子式レンズシャッター、露出は絞り優先AE、測光方式は中央重点測光及びスポット測光となる。ISO設定はDXコード対応、ISO6~6400まで対応、電源としてCR123Aリチウム乾電池を1本使用する。
G-ROKKORの描写を生かす
ターレット式完全円形絞りは4種類
コンパクトにしてシンプルな軍艦部
表示窓には照明もつく
高級コンパクトカメラ市場に満を持してミノルタが開発した「ミノルタ TC-1」。名刺ケースサイズを目指したその大きさは35 mmフィルムを使うAFカメラとしては非常にコンパクトである。外装にはチタン、グリップ部にシボ革の使用で高級感が漂う。コンパクトながらホールディングや感触は素晴らしい。レンズは高級レンズであるG-ROKKOR 銘の28mm F3.5。レンズシャッターであるが、絞りをターレット式にして4種類の完全円形絞りを取り入れた。レンズ性能と相まってレンズシャッターながら背景ボケも綺麗に写る。モードダイヤルは、AF/MF切替、ISO感度設定、セルフタイマー、赤目低減切替、フラッシュ設定、露出補正が個別に設定できる。設定値の変更はシーソーレバー式、MF中でもAFに瞬時に設定できるAFボタンが独立して設置される。背面上部に電源ボタン、表示窓照明ボタン、視度調整ダイヤル、スポット測光ボタンがある。軍艦部左にまとめた設定値表示は小型のモノクロ液晶にして高級感を損なわないようにしている。フィルム装填は一般的な方法とは逆にグリップ部にパトローネをセットし、ファインダー側に巻き取る方式である。ファインダー内にはピント位置表示を機械式で表示する。ファインダー内で機械的に指針が動く様子は感動ものである。もし持っているのであれば、フィルムを詰めて家族のワンシーンを切り取ってみてはどうだろう。デジカメとは違った写真となることは間違いない。

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