2020/01/21

Prince 16-s

今日のジャンク品は……
Prince 16-s
本来なら巻き取り用のスプールがある
裏蓋の赤窓から裏紙の数字を読み取る
「Prince 16-s」は、発売日・メーカーは不明の戦前から戦後にかけて流行した豆カメラの一つである。ミゼット判と呼ばれる画面サイズ 14mm x 14 mmフォーマットのカメラである。使用するフィルムはミゼットフィルムという、超小型の120フィルムといった感じのフィルムを使用する。撮影可能枚数は10枚である。本来は中判フィルムと同様にフィルム巻き取り用のスプールが必要だが、欠品している。見た目は戦前に発売されていた三和商会の「マイクロ」カメラに似ているが、造りはかなり雑である。固定焦点であるためファインダーは簡易な素通しガラスである。
シャッターは廉価ながらB(バルブ)がついている
レバーはねじである

 シャッターはB(バルブ)、I(インスタント)の2種類である。Iはいわゆるシャッターで大体1/45秒前後とされる。絞りはなく、レンズの焦点距離も不明である。これらのスペックと当時のフィルム感度からも日中野外しか利用できないだろう。
 本機はシャッターレバーに引っかかりがあるが、I,B両方とも動作する。裏蓋開閉レバー部分にゆがみが見られるため、実際には光線漏れすると思われる。こういった豆カメラは子供のごっこ遊びに使うといいのではないだろうか。

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