今日の品は……
SHARP POCKET COMPUTER PC-1480U
発売は1988年。主なスペックは以下の通り
- CPU:SC62015 CMOS型
- 動作クロック:2.3MHz
- ROM:128 Kb
- RAM:32KB (専用RAMカードにより合計96KBまで拡張可能)
- テキスト表示:40桁 x 4行、キャラクタ 5×7(ドット)
- グラフィック:240x32
- 本体サイズ・重量:200 x 100 x 14 mm、265g
- バッテリー:単四型乾電池(AAA) x 4
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Nintendo Switch lite との比較 |
SHARP PC-1480Uは大学生協(UNIV.CO-OP)ブランドのポケコンである。ベースモデルは「PC-E500」。同じ年にSHARPから高校向けのポケコン「
PC-G801」が発売されている。ポケコンとしては両者はかなり異なる。RAMの容量は32KB、増設も可能である。また「PC-G801」にはないグラフィック表示機能、BEEP音も搭載されている。プログラム言語はBASIC、機械語に対応、ほかに関数電卓、統計回帰計算ができる。キートップは硬質シリコンゴム製でPC-G801にはないプログラムファンクションキー(PF1~PF5)が配置、各機能ごとによく使う命令が割り振られている。
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背面には電池室と拡張RAMカード 増設コネクタが配置 |
本機にはBASICの命令にPC-G801にはないプログラミング時に自動的に行番号を振る「AUTO」命令がある。行番号を振らなくて済むので便利だった。このポケコンは親に購入してもらった唯一のコンピューターである。大学時代には情報処理としてBASICプログラムの授業があり、命令は多少異なるが練習には十分役立った。その後は関数電卓として、時には付属していた活用集に掲載のゲームプログラムを打ち込んでゲーム機の代わりに遊んだりしていた。卒業後も仕事で使う濃度計算式をプログラムして使用していた。ベースモデルの「PC-E500」を探しているが、いまだに手に入れられない。2021年現在、手持ちの本機は購入から既に33年が経過し、カバーや本体に傷がみられるものの目立った故障は見られない。時々思い出したように動かしてはしまい込むを繰り返している。おそらく故障しても手放すことはない。死ぬまで手元に残したいコンピュータである。