2021/08/17

SHARP POCKET COMPUTER PC-G801

今日の品は…… 
SHARP POCKET COMPUTER PC-G801
発売は1988年。主なスペックは以下の通り
  • CPU:Z80A互換  CMOS型 
  • 動作クロック:3.54MHz 
  • ROM:64 Kb
  • RAM:8KB、使用可能領域 5,859 bytes 増設不可
  • 液晶表示:テキスト 24桁 x 4行、キャラクタ 5×7(ドット)、グラフィックなし
  • 本体サイズ・重量:215 x 100 x 18 mm、306g
  • バッテリー:単三型乾電池 (AA)x 4
Nintendo Switch liteとの比較
 「SHARP PC-G801」は高等教育機関向けモデルである。本機のRAMを32KBに増設し,ブザーを追加して「PC-E200」として市販されていた。CPUに8bitパソコンでよく使われたZ80の互換品を使用、プログラム言語はBASIC、CASL、機械語に対応し、それ以外に関数電卓、テキストエディタの機能がある。キートップは硬質シリコンゴム製、2021年現在、発売から33年たつも劣化はほとんど見られない。液晶画面に劣化は見られず、コントラストの調節も可能。単三乾電池を使う電池室は経年劣化による緩衝スポンジの劣化はあるものの、よくある液漏れもなく綺麗であった。大学生協モデル「PC-1480U」というポケコンを大学入学時に購入しており、期せずして同じ年発売の教育機関向けポケコンを手に入れたことになる。
裏は電池室のみ
本体は厚みを感じる
 どちらも教育機関向けではあるが、機体構成、使用できるプログラム言語も異なる。また本機は「PC-1480U」に比べ、幅で5㎜、厚みで4㎜ 大きい。RAM容量も8KBしかないが、これは”いかに少ないメモリを効率よく使うか”を学ぶチャンスでもある。高校学習用としてメモリ容量は少ない気もするが、価格等の兼ね合いもあったのだろう。BASICはプログラム言語としては比較的簡単で、学習用にはわかりやすい。少し理解すれば、簡単な計算式をプログラムして実行するくらいならだれでも使えるだろう。
 教育コンピュータはノートPCやタブレットにその役目を移行し、ポケコンはその役目を終えている。しかし乾電池で動くレトロなコンピューター「ポケコン」の魅力は、今でも発揮し続けている。

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